D.F.クレスラー / D.F.Kressler
ドイツ・ミュンヘン在住。もともと機械加工に秀でた技術を持つクレスラーは、カスタムナイフを作りながらデザインの難しさに悩んでいるときに、近代ナイフの父・ラブレスを知り、その完成された技術力とデザインに感動し渡米、ラブレスの許しを得て憧れのラブレス工房に通いながら特にナイフのデザインを学んだという。
そして、自ら持つ高い機械加工技術でラブレス・デザインを基調とするインテグラルナイフの世界を作り上げた。その完成された美しいフォルムは、ドイツ人あるいはドイツ製品そのものとして高い評価を受け、ヨーロッパではもちろんアメリカでも人気が高い。ドイツ独特の深く力強い彫刻を取り入れ、高価なハンドル材が使用される美しいナイフは欧米のコレクターの垂涎の的である。また、ヨーロッパにおける近代ナイフのリーダーとしてドイツ・ナイフメーカーズ・ギルドの設立に努力した功績は大きい。
ボブ・ラブレスは生前、S.R.ジョンソン、ロン・レイク、相田義人、そしてこのD.F.クレスラーたちのことを”BOB’S BUNCH” (ボブの仲間たち)と呼んで自慢し、親しくしていた。