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氏名: | 笹山季詩 |
モデル名: | 怒凛庵 Mk.Ⅱ 墓場拵(ドリアン マーク2 はかばこしらえ) |
刃長: | 210㎜ |
全長: | 340㎜ |
鋼種: | CPM-3V |
ハンドル材: | レイヤードG-10 |
ヒルト・ボルスター材: | CPM-3V 13㎜厚インテグラル |
シース材: | 木鞘/桐、研出し鮫仕上拵 |
使用した機械・工具: | ワイヤ放電加工機、CNC加工機、コンターマシン、バーキング、ヤスリ、耐水ペーパー、砥石、リューター、鉄バフ、ダイヤモンドペーストなど |
応募者以外の加工・製作: | デザイン・ワイヤ放電加工:江口洋平氏 @たまごち 木鞘・研出し鮫仕上げ・ブレード仕上げ研磨:五十嵐護氏 @ZERO鍛冶 |
カテゴリー: | シースナイフ |
アピールポイント、苦心した点: |
高靭性、高強度、刺突性を追求した結果、13㎜強の厚みのC P M -3Vインゴット材よりインテグラル。刃厚8ミリ強、身幅20㎜のワークから、約30度のエッジ角度でも確実に切れるという実証のため1枚刃に仕上げました
ハンドル材は絶対に外れないよう、ドブテイル仕込みにて2本のボルトで固定、暗所にての手探りでもグリップの方向性を誤らない為の削りにしております
苦労した点として:
熱処理済みの(高靭性の準粉末ハイス材料ですが、刃物用の熱処理条件でH R C60の硬度にて熱処理指定 後のフイッティング及び細部加工。全面鏡面仕上げを手作業で行ったという点です。
鞘の「墓場拵」 とは、古来より刀装に使われていた鮫皮研上仕上げ 実戦拵の用語です。鮫鞘(エイ革)の肥後拵は刀剣の斬撃に耐える硬さ。持ち主と共に生涯を添い遂げ、墓場まで持つと言われる堅牢性。木鞘のままと違い、環境の変化に強く、墓場での立ち回りの際に墓石にぶつけても平気なほど頑丈という由来が有ります。 堅牢性の追求の為、計6回の漆掛けを繰り返し、鏡面まで研ぎ出して固め、拵に準じてストラップは刀装風の下緒に。 また、カイデックスシースなどとは違い、刃を抜く際に音が鳴らず、かつ、内部も漆を重ねた呂塗りのため、テンションロックは確実に、かつブレードの度重なる抜き差しの摩耗にも強い総鮫鞘となっております。