No.048 山口将門 / 「mumei」

エントリーナンバー:48
氏名:山口将門
モデル名:「mumei」
刃長:80㎜
全長:210㎜
鋼種:ステンレス+安来鋼白紙2号
ハンドル材:黒檀、欅
ヒルト・ボルスター材:
シース材:
使用した機械・工具:刃:スプリングハンマー、回転砥石、ガス炉
木柄:ベルトサンダー、縦軸面取り台
応募者以外の加工・製作:ブレード:増田良秀(増田切出工場)
カテゴリー:シースナイフ
アピールポイント、苦心した点:
越後三条で刃物の柄をつくり続けてきた木工職人、山口将門の「柄が主役となるような刃物がつくりたい」という想いから生まれたナイフ。
立体的に造形されながらも、使い勝手や手中でのフィット感を両立した天然木の柄はオイルフィニッシュで木の質感を残しています。種別はナロータングナイフ。
和包丁と同じ仕込みの手法を用いることで、ビスやネジ切りをしていないため、柄が摩耗したら新しいハンドルへ交換しやすく、より長く刃物と付き合っていくことが出来ます。
ブレードを製作したのは、木工道具としての「切り出し・小刀」を70年以上にわたり日本の伝統的な製造方法でつくりだしている、伝統工芸士を有する「増田切出工場」の増田吉秀。
使い勝手のよいステンレスの本体に、刃の部分だけ「安来鋼 白紙2号」を合わせている製品のため、取り回しの良さと研ぎやすさを両立しています。
古くから伝わる鍛冶技術から手作業で熱処理と鍛造をすることで高い切れ味を誇り、またそれが長く続く刃に仕上がっています。

伝統とモダンなデザインを兼ね備えた、自然と調和してモノを大事にする文化をもつ「日本のナイフ」です。