ナイフメーカーズバイス入荷しました
テーパータング(テーパードタング)とは、書籍から引用すると下記の通り。
「ヒルトから後のタング部分をハンドルエンドに向かって、左右両側とも緩やかな傾斜に削り落としたタング。側面のシルエットはフルタングになるが、両側を削り落とすことで、丈夫さを維持したまま重量を軽減することができる。ナイフの理想的なバランスを生み出すためにR.W.ラブレスが考案したタングスタイルで、フルタングデザインの多くのナイフにこのスタイルが採用されている」
「ナイフ・メイキング読本」 p.138 株式会社ワールドフォトプレス
簡単に言えばバランスと軽量化、そして堅牢性を実現したタング構造ということになります。下の写真がラブレスナイフの一例です。(金色の部分は真鍮が埋め込まれたもの)
構造的に優れているのはもちろんお分かりいただけると思いますが、少し難解なのがこのタングにした時にハンドルをどうやってつけるかという事。角度を付けたタングに真っすぐ穴を開ける為には、今回ご紹介するナイフメーカーズバイスが必要になります。
ナイフのブレードとタングに加工を加えると、垂直の部分がリカッソとヒルトにしかなくなってしまいます。そこで、そのリカッソ~ヒルト部分を固定するために使用するのがこのナイフメーカーズバイスです。
実際には下図のようにリカッソ~ヒルト部分を加えしっかりと固定します。
付属のジャッキで本体を支えてハンドルに穴あけをします。
写真のようにゴツイのにも理由があります。
高さはナイフをバイスで固定する際に必要な高さを確保するためのもの。
そして重厚な体躯は安定感を考慮したものです。
Matrix-AIDAも長年これでナイフを作り続けていますが、大変重宝しています。
テーパードタングに挑戦される方は絶対必需品となるこの治具。
ぜひお買い求めください。