ナイフをハードに使いたい?それならこの鋼材!

高硬度、高靭性、刃持ちの良さを備えたCV-134。
鋼材成分は、C2.00%、Si 0.50%、Mn 0.80%、P 0.02%、S0.01%、Cr 11.5%、Mo 1.2%、V 4.00%、実用硬度HRC62~63程度。

その耐摩耗性の高さゆえに研磨や刃付けは大変ですが、鋼材としての能力はお墨付き。 アウトドアでのタフな使用目的のナイフに最適です。

仕上げの大変さはお墨付き

ダイヤモンドペーストが現れる前は、業界では「この鋼材はミラーにはならない」と言われていたほど耐摩耗性が高く、磨くのが大変な鋼材です。しかしそれが証左であるように、刃のエッジ保持力は素晴らしく、本当に永切れします。ヘビーデューティーな使用目的のアウトドアナイフには最適の素材です。

相田義人も「ブッシュクラフト」というモデルのオリジナルにはこの鋼材を採用していました。

もちろん、ナイフの頑強さや切れ味、刃持ちの良さは鋼材によるものばかりではありません。最も影響力があるのは形状であることは言うまでもありません。

しかし、アウトドアでヘビーに使うナイフを作りたいならばぜひ一度この鋼材を試してみるべきだと思います。