10C28Mo2 の2㎜、2.5㎜、3㎜厚鋼材が入荷!

CRMO-7の後継、代替鋼種として取り扱いをしているAlleima社(元Sandvik)10C28Mo2の薄物サイズを入荷しました。

10C28Mo2の特徴

10C28Mo2は、もともとカミソリ用の鋼材として開発され、圧倒的な耐食性(錆びにくさ)の能力の高さが最も特徴的な鋼材です。熱処理後の硬度はHRC59~60程度になり、いわゆる刃物としての必要十分条件を兼ね備えています。CRMO-7よりも硬度が高くなるのは、組織の均一性によるものです。Alleima社の冶金技術は大変高く、一次炭化物がごく微細かつ均等に分布しているため、それが硬度を高くする要因となっているわけです。

一方で大変研ぎやすく、日々使用する包丁やペティナイフ、フィッシングナイフなどに最適な鋼材です。アウトドア用のナイフとしてタフな使用にも耐えうるタフさも持ち合わせています。

包丁やペティナイフ、フォールディングナイフ用としておすすめ

今回入荷したのは、ペティナイフ、包丁、フォールディングナイフに最適な2~3㎜の薄物鋼材です。特に、2㎜と2.5㎜は鋼材の幅50㎜×長さ360㎜。牛刀も、菜切りも、三徳包丁もあらゆるデザインの包丁を作ることができます。

これまではV金10号の2㎜×50㎜×400㎜の選択肢しかありませんでしたが、メンテナンスフリーともいえる耐食性を誇る10C28Mo2もその選択肢として加わりました。

製作する側にとっても大変加工性が良く、ミラー仕上げなども大変容易です。すこし粘りのある鋼材なので、穴あけや切断時のバリ取りはこまめにやる必要がありますので、そこはお気を付けください。

売り切れ必至の3㎜厚も再入荷です!

3㎜厚の鋼材は、あらゆる分野のナイフにお使いいただけます。特に、海で使用するフィッシングナイフやダイビングナイフなどを製作しようと考えている方にぜひお使いいただきたいと思います。前回仕入れた際は人気が高く、すぐに売り切れてしまったため再入荷しました。