投稿者「matrix-aida」のアーカイブ

年末年始休暇のお知らせ

みなさま2023年も大変お世話になりました。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

ますます、皆様の求める商品やサービスをご提供できるよう精進してまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

今年度の年末年始は下記のスケジュールにて、お休みをいただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

2023年12月30日~2024年1月8日(月)

2024年1月9日より通常営業をいたします。
なお、荷受けは休暇の期間も受け付けておりますので、熱処理のナイフなどはどうぞお送りください。

以上、どうぞよろしくお願いいたします。

キリナイト・シルバー・スターダスト(9.5mm厚)

kirinite_silverstardust_9.5

ゴージャスできらびやかな他にはないハンドル材です!
目立つこと間違いなし!

●サイズ:厚み9.5mmx幅38x長さ125mmx2枚組

削った感じは少し柔らかいので、加工する際はボルトなどとの間に段差ができないように注意してくださいね。

つづきを読む

フォームプレッシャー極厚30㎜、再入荷しました!ホルスター作るならこれ!

カイデックスでホルスターなどの厚みのあるワークのものを製作するときには、30ミリ厚のフォームプレッシャーがおすすめです。十分な厚みがあるので、この作例のようにガッツリ押せます!

この商品は、カッターなどで半分に切断して使うとちょうどハンドガンを押せるサイズになります。頑丈な板に両面テープで貼り付けるなどして自作プレッシャーを作れば、理想に近いカイデックスシースやホルスターを作ることができます。リーズナブルにフォームプレッシャーを作ることができてお勧めです。

ご注文は以下のリンクからどうぞ。

ナイフシースなど薄物を押すときは、こちらがおすすめです。

SUS420J2 4x50x300mm

outlet_steel_420J2_4x50x300

SUS420J2の4mm厚板です。ブレードとしても使えます。
3mm厚が好評だったため、4㎜厚をご用意いたしました!デザインの幅が広がる50㎜幅です。

SUS420J2はマルテンサイト系ステンレスで、熱処理(焼入・焼もどし)により、高強度、高硬度を得られます。焼入れ硬さ(焼き入れ温度1050℃)でHRC55程度になります。日常的に使用するナイフに適していて、研ぎやすい素材です。フォールディングナイフのライナー材としてはもちろん、ブレード材としても使用できます。ライナー材としても使いやすい素材です。

BUCKやCRKTなどの大手メーカーがブレード材として採用しています。
※チケットはつきません。

サイズ:4x50x300mm
つづきを読む

足長のスタンダードベルトホックを再入荷!アメリカより到着しました

ナイフをループで留めるタイプのシースにはベルトホックが必要不可欠ですが、ナイフシースに適合するような足長のホックは日本国内ではあまり需要がないのか見つけるのが難しいのが現状です。

一度、仕入れが滞ってしまいましたが、何とか再び再度取り扱いができるようになりました!

頭の表面部分はマット・ブラックでナイフシースの雰囲気にも相性抜群です。
足の長さもバッチリなので、美しくしかも確実にホックを固定することができます。

併せて打ち具もご購入ください。

キリナイト・ストーム・トゥルーパー(9.5mm厚)

kirinite_stormtrooper_9.5mm

その名を見ればわかる通り、あのスターウォーズのストーム・トゥルーパーを彷彿とさせる白地に黒帯の施されたキリナイト。清潔感と遊び心のあるハンドルで、他のナイフメーカーと一味違うナイフに仕上がります。個性派のあなたにはこれ!

サイズ:厚み9.5mmx幅35x長さ125mmx2枚組

つづきを読む

SUS420J2 1.5x100x230mm

outlet_steel_420J2_1.5x100x230

SUS420J2の1.5mm厚板です。

SUS420J2はマルテンサイト系ステンレスで、熱処理(焼入・焼もどし)により、高強度、高硬度を得られます。焼入れ硬さ(焼き入れ温度1050℃)でHRC55程度になります。日常的に使用するナイフに適していて、研ぎやすい素材です。フォールディングナイフのライナー材としてはもちろん、ブレード材としても使用できます。ライナー材としても使いやすく、小さめのペティナイフくらいなら複数本作れるようなサイズを想定しました。

BUCKやCRKTなどの大手メーカーにブレード材として採用されています。

サイズ:1.5x110x250mm
つづきを読む

キリナイト・パトリオット(9.5mm厚)

kirinite_patriot_9.5mm

これぞKiriniteといったカラー。
青のベースに赤、白のアメリカ国旗の3色で構成されたパトリオット(愛国者)カラー。
一見は出ですが、ナイフハンドルになるとあら不思議。ものすごくかっこよくなります。

サイズ:厚み9.5mmx幅35x長さ125mmx2枚組

つづきを読む

【初心者の方におすすめ】V金10号 3㎜厚入荷しました

平面研磨されたV金10号3㎜厚材が入荷しました。

入手したらすぐにナイフのデザインに削り始めることができる平面研磨品は、初心者はもちろん、少しでも時間が惜しいナイフメーカーの皆様の強い味方です。

ちょっとでもコストを抑えたいという方には、黒皮付きの素材も準備してあります。
少しの手間をかけるだけで黒皮は比較的簡単に取り除くことができるのでこちらもおすすめです。こちらならば1000円台からナイフ作りを始めることができます。

V金10号は、靭り強く、加工性、鍛造性に優れ日本が誇るコスパ最高の刃物鋼です。

ぜひお試しください!

カイデックスやナイフハンドルに貼れるEDCラップ新発売です!

画期的な新商品のご紹介です!

EDCラップは、カイデックスホルスターやシースに直接貼れるコーデュラ生地。ナイフハンドルに巻き付けるのもOKです。

使い方は簡単!貼るだけ。

裏面がテープ状になっているので、使い方は簡単。対象物を「EDCラップ™」の上に乗せ、サイズを決めてカット。裏紙を剥がして空気が入らないように貼り付けるだけ。いとも簡単に素晴らしい外観とあらゆる環境に対応できるようになります。

見た目も変わりますが、昨日も抜群!

EDCラップ™は、ミリタリーグッズやアウトドアグッズなどに好んで使用されている摩耗に強く裂けにくい米国インビスタ社が製造する「コーデュラ(CODURA®)生地」と「ポリエステルオックスフォード生地」をミックスして作られ、かつポリウレタンと撥水剤でコーティングされているため、天候の影響から対象物を保護することができます。

デビューはこの三種類ですが、ニューラインも準備中です。

ご注文はこちらからどうぞ!

EDCラップ™ マルチカム・トロピック

edcwrap_toropic
カイデックスホルスターやシースに直接貼れるコーデュラ生地。ナイフハンドルに巻き付けるのもOK!
日常のキャリーアイテムを新しい外観に変身させませんか?
裏面がテープ状になっているので、やり方は簡単。対象物を「EDCラップ™」の上に乗せ、サイズを決めてカット。裏紙を剥がして空気が入らないように貼り付けるだけ。いとも簡単に素晴らしい外観とあらゆる環境に対応できるようになります。

EDCラップ™は、ミリタリーグッズやアウトドアグッズなどに好んで使用されている摩耗に強く裂けにくい米国インビスタ社が製造する「コーデュラ(CODURA®)生地」と「ポリエステルオックスフォード生地」をミックスして作られ、かつポリウレタンと撥水剤でコーティングされているため、天候の影響から対象物を保護することができます。

マルチカムトロピックは熱帯地方の緑を基調とし、林や森など緑が深い所での運用を想定した迷彩です。

サイズ:約300㎜×300㎜

つづきを読む

EDCラップ™ マルチカム

edcwrap_malticam
カイデックスホルスターやシースに直接貼れるコーデュラ生地。ナイフハンドルに巻き付けるのもOK!
日常のキャリーアイテムを新しい外観に変身させませんか?
裏面がテープ状になっているので、やり方は簡単。対象物を「EDCラップ™」の上に乗せ、サイズを決めてカット。裏紙を剥がして空気が入らないように貼り付けるだけ。いとも簡単に素晴らしい外観とあらゆる環境に対応できるようになります。

EDCラップ™は、ミリタリーグッズやアウトドアグッズなどに好んで使用されている摩耗に強く裂けにくい米国インビスタ社が製造する「コーデュラ(CODURA®)生地」と「ポリエステルオックスフォード生地」をミックスして作られ、かつポリウレタンと撥水剤でコーティングされているため、天候の影響から対象物を保護することができます。

マルチカム(MultiCam)は、クレイ・プレシジョン社(Crye Precision)によって開発された迷彩パターンです。さまざまな地形に対応できる迷彩という意味で、幅広い環境や条件で使用できるように設計されています。

 

サイズ:約300㎜×300㎜

つづきを読む

EDCラップ™ マルチカム・アライド

edcwrap_arid
カイデックスホルスターやシースに直接貼れるコーデュラ生地。ナイフハンドルに巻き付けるのもOK!
日常のキャリーアイテムを新しい外観に変身させませんか?
裏面がテープ状になっているので、やり方は簡単。対象物を「EDCラップ™」の上に乗せ、サイズを決めてカット。裏紙を剥がして空気が入らないように貼り付けるだけ。いとも簡単に素晴らしい外観とあらゆる環境に対応できるようになります。

EDCラップ™は、ミリタリーグッズやアウトドアグッズなどに好んで使用されている摩耗に強く裂けにくい米国インビスタ社が製造する「コーデュラ(CODURA®)生地」と「ポリエステルオックスフォード生地」をミックスして作られ、かつポリウレタンと撥水剤でコーティングされているため、天候の影響から対象物を保護することができます。

マルチカムアライド(アリッド)は、砂漠地帯や秋冬の草原・荒野で効果を発揮する迷彩柄です。砂色や枯れた草木の色と同化することでカモフラージュします。アメリカ特殊部隊でも採用されているカラーリングです。

サイズ:約300㎜×300㎜

つづきを読む

【ワケあり特別価格】V金10号 2.0x80x250mm 入荷しました!お急ぎください!

コスパ最高・日本が誇る刃物鋼、V金10号の2㎜厚が再入荷しました。
ペティナイフや小さなシースナイフなどを複数作ることができるお徳サイズでありながら、通常のV金10号よりもかなり安い価格でご提供する、超特価鋼材です!買わなきゃ損!

今回200枚ほど入荷しましたので、数は十分ありますが、欲しいと思った方は早めにご注文いただいた方がよさそうです。SNSで紹介したところ、すでに多くのお客様からご注文をいただいております。

送料を節約するならば10枚くらいまとめても良いですし、何か必要な材料と合わせてみるのもお得です。熱処理の返送時に同封することもできますので、お気軽にお問い合わせください。ネットからご注文の場合は備考欄に「熱処理に同封」の旨を記載してください。

https://matrix-aida.com/vg-10_2-0x80x250/

ポケット・アーカンサス トランスルーセント(半透明)

maintenance_arkansas_whetstone_poket_translucent

トランスルーセントは極仕上げ砥石で、比重密度の基準ではトルー・ハード・アーカンサスに分類されます。非常に精密な研磨が要求される工業用として使用されています。この値段で手に入れるのは他では不可能です!

※昨今、多くのカリグラファー様からご注文をいただいております。実用としてぜひお買い求めください。

縦100×横25×厚11mm
つづきを読む

ニッケルシルバー ヒルト材 8x14x200㎜ 在庫復活!

ニッケルシルバーのヒルト材 8x14x200㎜が再入荷しました。 これに伴い、加工済みヒルトの製作も復活しましたので、ぜひご用命ください。

今回入荷した8x14x200㎜のサイズは、もっとも使用頻度が高いサイズです。とくに14㎜という幅が絶妙で、加工する余白がありながらも削る手間は最小限で良いのがうれしいところ。

ニッケルシルバーは、加工性が良く、光沢も美しい素材です。ステンレスよりもすこし暖かい感じの金属光沢が現れるのが特徴的です。

真鍮、ステンレス、ニッケルシルバーとそれぞれ特徴がありますが、加工性、メンテナンス性、見た目の美しさ、銀ロウ付けのし易さ、高級感などを考慮すると、ニッケルシルバーが最もバランスが良い素材だといえます。

R.W.Lovelessもニッケルシルバーを好んでフィッティングに使用しました。

ニッケルシルバーは、材料の高騰や用途が減ってきていることもあり、年々入手が難しくなってきています。今までご用意できていたサイズがなくなったり、価格が上がってしまったり、実はこれを作ってくれる業者も希少になってきました。なんとか続けていきたいと思っているので、みんなで積極的に使ってもらえるとありがたいです。

ヒルトのメリット

マスプロのナイフなどはヒルトのないものも増えてきていますが、ヒルトがあることによって「タング部分への水の侵入の防止」、「ガードによる使用者の安全性の向上」などの効果が得られます。副次的な効果としても、デザイン的なメリハリが生まれ、彫刻のスペースになるなどのメリットがあります。

ヒルトピンのカシメがきちんとできると、まるでそこにピンが打たれてるとは思えない状態になります。うまくいった時はカスタムナイフメーカーとしての腕が上がったような感じがして、すごく達成感がありますし、誰かに見せて「これ、どうやってくっついてるの?」なんて聞かれると鼻高々で説明できちゃいます。

というわけで、ヒルト材はニッケルシルバー、真鍮、ステンレスの3種類をご用意しています。こちらのサイトからご購入いただけるので、ぜひご覧ください。

4ブレード・ポンチ(アメリカ製・菱針・4ツ目)

sheath_tool_hishibari_4_usa

シース作成用の菱針。アメリカ製で、足は9.5㎜ほどあります。
糸通しの穴をあけます。

ボール盤などにも加えやすいようにハンドルが円柱形になっています。

4つ目なのでカーブ部分の穴あけは少し難しいのですが、必要に応じて本製品を加工してお使いください。2つ目も入荷できるか確認中です。

つづきを読む

リトル・マーメイド / 林田英樹 #2

hideki_hayashida_2

リトル・マーメイドをテーマとしたアートナイフ(サンフランシスコダガー)。

ブレードの正確無比なグラインド、青白く光る一級品の白蝶貝、緻密に彫られた彫刻。微細部に至るまで作者のプライドと美意識を具現化したようなナイフです。

点描で描かれた美しい人魚姫、怪しくも惹きつけられる魅力の魔女、沈没船など、見るたびに発見と驚きがあります。すべて一人の人間がこれを成し遂げたとは思えないまさに芸術品。これほどのものを作り出せる人はこの人をおいてほかにはありません。

つづきを読む

8-1/2″ ビッグ・ベア・スリーピースハンドル / 成恒正人 #2

masato_naritsune_2

スリーピースハンドルのビッグ・ベアです。
フルタングのように極上のスタッグでタングを挟み込み、タングエンドには鹿角のクラウンを配置し、見た目の美しさと機能性を実現しています。

成恒氏の熟達したグラインドテクニックに、抜群の素材がマッチした見事な逸品です。ミラーフィニッシュは細部まできっちりと磨かれ、細部の嵌合部まで気が配られています。
ハンドルはスリーピースハンドルかつヒドゥン・ボルトで、成恒氏の技術の高さが分かる一方で、ブレードのバックサイドには完成日の最高気温・摂氏42度の刻印がされており、遊び心も忘れないところがお茶目です。

成恒氏はラブレススタイルをメインに、「BEAR VALLEY」名義でナイフ制作歴30年以上のベテランメーカー。JKG、JCKMメンバーの成恒正人氏。オリジナリティを主張しつつ、美しく使いやすいハンティングナイフを製作しています。

つづきを読む

炭素鋼 SK85(SK5,黄紙3号相当鋼)全サイズ入荷しました!

SK85はタイトルの通り、SK5相当の炭素工具鋼で、成分的には日立金属の黄紙3号と同等鋼種です。炭素量が0.80~0.90%程度で、斧や鉈などの鋼材の選定にもお勧めです。

通常、斧、鉈などは炭素量を1.0%以下にして、用途によって炭素量を加減して焼入れ硬化による脆化を軽減します。このSK85は丁度良い炭素量で、大変扱いやすい素材です。もちろん通常のナイフとしても優秀で、ステンレスにはない鋭い切れ味を出せるのも魅力の一つ。

また、ご自身での鍛造・鍛接や熱処理を楽しみたい方にお勧めいたします。
もちろん弊社でも炭素鋼全般の熱処理は受付しておりますので、ぜひご用命ください。

特に厚さ3.2㎜、4㎜、6㎜はナイフや鉈に最適なサイズでどれも売れ筋となっています。
長さが500㎜もあるのに2200円~2500円程度の価格帯で、リーズナブルなところも魅力の一つ。練習用としてもぜひお使いください。また、2.5㎜厚のものは包丁やペティナイフ、小型の刃物に最適。サイズも大きめなので自由なデザインが楽しめます。

初心者の方も、刃物に詳しい上級者の方にもお勧めできる炭素鋼SK85をぜひお試しください!

11月23日(木)臨時休業とさせていただきます

いつもマトリックス・アイダをご利用いただき、誠にありがとうございます。

誠に勝手ではございますが、下記日程を臨時休業とさせていただきます。お客様にはご不便とご迷惑をお掛けいたしますが、ご了承の程、よろしくお願いいたします。

■臨時休業日
 2023年11月23日(木曜日)

店舗はお休みをさせていただきますが、熱処理などの荷受け、出荷業務はお受けしておりますのでWebサイトからは通常通りご注文などよろしくお願いいたします。ただし、通常よりもご対応が遅くなったり、メールの返信が数日遅れる場合がございますので、大変恐縮ではございますが予めご了承下さい。

熱処理カレンダー

以上、何卒よろしくお願い申し上げます。

6mmドリルで使えるモザイクピン入荷しました!

ナイフや包丁を彩ることのできるモザイクピンをたくさん入荷しました!
使い方は簡単。6mmの穴に通すだけ。ボルトよりも簡単に作業ができ、色どりも鮮やかで高級感も演出することができます。

今回は外径6mmサイズで、長さが130㎜あるもので、きちんとピンを通して固定することができる便利なサイズです。

外周の素材が真鍮のものとステンレスのものがあり、以下の写真の通り柄は様々です。
ご注文ページでは1つずつ模様を選べるように写真を撮ってありますが、たくさんありすぎて選びきれずに困る方もいるので、うちでお任せで選ぶコースも作りましたので、どれでもいいよという方はぜひそちらでご注文ください。

ひとつずつ、モザイクピンの柄を選びたい方はこちらからじっくりご覧ください!

おまかせで大丈夫!という方はこちらからどうぞ。外周の素材は真鍮とステンレスのいずれからお選びください。

【おまかせ】モザイクピン(Φ6mm・SUS)

mosaicpin_6mm_S-omakase

「模様選べない!めんどうくさい!」そういう方のためにおまかせコース作りました。
本数だけ指定いただければ、こちらで任意でお選びいたします。
どれも素敵な模様なのでご安心ください。

外径6mmのハンドル固定用のモザイクピン。外側のパイプがSUSです。

サイズ:Φ6×130㎜

つづきを読む

【おまかせ】モザイクピン(Φ6mm・真鍮)

mosaicpin_6mm_B-omakase

「模様選べない!めんどうくさい!」そういう方のためにおまかせコース作りました。
本数だけ指定いただければ、こちらで任意でお選びいたします。
どれも素敵な模様なのでご安心ください。

外径6mmのハンドル固定用のモザイクピン。外側のパイプが真鍮です。

サイズ:Φ6×130㎜

つづきを読む

ロッキーマウンテン・スキナー / 相田義人 #94

yoshihito_aida_94

相田義人の代表的モデル、ロッキーマウンテン・スキナーの未使用セカンドハンド品、ミントコンディションです。

スタッグがふんだんにあった時期に製作されたもので、極上のベストマッチのスタッグが使われています。また、ぎりぎりまで厚みを調整し、理想的な厚みに削られ、抜群のハンドリングを実現しております。

現状、このモデル使うことのできるスタッグは手元になく、今後このナイフをこのスペックで製作することはおそらくできません。貴重な1本です。

セカンドハンド品のため、ヒルト部分には少々拭き傷がございます。予めご承知おきください。

つづきを読む

X-Grip 10㎜厚、在庫復活しました!

バターのような加工性、そして美しく欠けにくい樹脂素材、X-Grip(10㎜厚)の人気カラーが再入荷しました。

OUTLETのハンドル材のページにアップしたのでぜひご覧ください。
リーズナブルで、とても美しいハンドル。お勧めです!

特に人気があるのは、グリーン系のジェイド・グリーンとフォレスト・グリーン。落ち着いるけれど、それでいて幻想的で癒し効果のある色味が人気の秘密な気がします。

この他、明るいオレンジ色のアンバー・パールや、根強い人気のブルー・シー・パールなども入荷してますので、ご希望のお色をお選びください。

X-Grip フォレストグリーン・パール(10mm厚)

x-grip_i_forestgreen_pearl

濃い目のグリーン色のX-Gripです。天然素材のようにすべて模様が違います。

X-Gripはフェノール樹脂を原料とする高性能の新素材です。
模様もフィーリングも各色で異なります。機械加工性はバターを加工するかのように簡単で、カスタムナイフやモデルガンのハンドルやインレイ素材として最適です。X-Gripは信じられないほど頑丈であるにもかかわらず、非常に美しいミラーフィニッシュに仕上がります。

●サイズ:約10x38x125mm 2枚セット
つづきを読む

X-Grip アンバーパール(10mm厚)

x-grip_i_amberpearl

X-Gripはフェノール樹脂を原料とする高性能の新素材です。
模様もフィーリングも各色で異なります。機械加工性はバターを加工するかのように簡単で、カスタムナイフやモデルガンのハンドルやインレイ素材として最適です。X-Gripは信じられないほど頑丈であるにもかかわらず、非常に美しいミラーフィニッシュに仕上がります。

アンバーパールはオレンジ色のマーブル模様です。
派手過ぎず落ち着いた雰囲気に仕上がります。

●サイズ:約10x38x125mm 2枚セット
つづきを読む

X-Grip ジェイド・グリーン・パール

x-grip_jadegold

X-Gripはフェノール樹脂を原料とする高性能の新素材です。
模様もフィーリングも各色で異なります。機械加工性はバターを加工するかのように簡単で、カスタムナイフやモデルガンのハンドルやインレイ素材として最適です。X-Gripは信じられないほど頑丈であるにもかかわらず、非常に美しいミラーフィニッシュに仕上がります。

翡翠(ひすい)の名を冠した美しい素材です。グリーンの素地にゴールド色の波紋がランダムに現れます。

●サイズ:約7.8x38x132mm 2枚セット
つづきを読む

X-Grip ブルー・ダイヤモンド・パール(10mm厚)

x-grip_i_black_daiamond_pearl

白のパール柄に濃紺のラインが入った上品かつ幻想的なハンドルです。

X-Gripはフェノール樹脂を原料とする高性能の新素材です。
模様もフィーリングも各色で異なります。機械加工性はバターを加工するかのように簡単で、カスタムナイフやモデルガンのハンドルやインレイ素材として最適です。X-Gripは信じられないほど頑丈であるにもかかわらず、非常に美しいミラーフィニッシュに仕上がります。

●サイズ:約10x38x125mm 2枚セット
つづきを読む

X-Grip ブルーシー・パール(10mm厚)

x-grip_i_blue_sea_pearl

ブルーマイカよりも濃いブルーで、深海の海のイメージです。

X-Gripはフェノール樹脂を原料とする高性能の新素材です。
模様もフィーリングも各色で異なります。機械加工性はバターを加工するかのように簡単で、カスタムナイフやモデルガンのハンドルやインレイ素材として最適です。X-Gripは信じられないほど頑丈であるにもかかわらず、非常に美しいミラーフィニッシュに仕上がります。

●サイズ:約10x38x125mm 2枚セット
つづきを読む

X-Grip ルビー・パール(10mm厚)

x-grip_i_ruby_pearl

ルビーの宝石のような美しい透き通った赤色のX-Gripです。

X-Gripはフェノール樹脂を原料とする高性能の新素材です。
模様もフィーリングも各色で異なります。機械加工性はバターを加工するかのように簡単で、カスタムナイフやモデルガンのハンドルやインレイ素材として最適です。X-Gripは信じられないほど頑丈であるにもかかわらず、非常に美しいミラーフィニッシュに仕上がります。

●サイズ:約10x38x125mm 2枚セット
つづきを読む

OUTLET ハンドル材コーナー更新しました!

まるでドラゴンの鱗のような模様をした、ドイツ生まれのハンドル材「JUMA」のマグマ・ドラゴンというハンドル材をOUTLETコーナーに掲載しました。

幻想的な模様のハンドル材です。人とは一味違うテイストの美しいハンドルをお探しの方にお勧めです!

この他、人工大理石(コーリアン)の濃紺色ナイト・フォール、アバロンの積層材なども入荷しています。ぜひこの機会にお徳なアウトレット商品をご覧ください!

4″ドロップハンター・スリーピースハンドル / 成恒正人 #1

masato_naritsune_1

ラブレススタイルをメインに、「BEAR VALLEY」名義でナイフ制作歴30年以上のベテランメーカー。JKG、JCKMメンバーの成恒正人氏。オリジナリティを主張しつつ、美しく使いやすいハンティングナイフを製作しています。

その成恒氏が製作した渾身のスリーピースハンドルのドロップハンター。
フルタングのように極上のスタッグでタングを挟み込み、タングエンドには鹿角のクラウンを配置し、見た目の美しさと機能性を実現しています。

ミラーフィニッシュは細部まできっちりと磨かれ、細部の嵌合部まで気が配られています。
オリジナリティあふれるシースは、裏地にベロアが貼られており、ナイフを傷つけることはありません。また摩擦力もあるため安心して出し入れできます。細部に至るまでこだわりぬいて作られた、これぞまさに「カスタムナイフ」です。

つづきを読む

コーリアン ナイトフォール 4x40x300mm

outlet_handle_corian_nightfall

デュポン社のコーリアン。人工大理石です。
濃い色味の紺色の素材で、磨けば艶やかに仕上がります。

4㎜厚で、小さめのナイフやフォールダー、そのほか口金やヒルトの代わりに使用するのも良いかもしれません。

スポットの入荷で、次回入荷予定は今のところ未定です。
この機会にぜひお試しください。

●サイズ:厚み4mmx幅40x長さ300mm
つづきを読む

JUMA マグマ・ドラゴン 5x54x310㎜

outlet_handle_juma_magmadragon

ドラゴンの鱗のような幻想的な模様の美しい、ドイツ生まれのハンドル材です。
人とは違う、独創的なハンドル材をお探しの方にお勧めです。
模様はランダムで、ふたつとして同じものはありません。

デザインとカラーリングがユニークなJUMAは、さまざまなミネラルベースと混合された高品質のレジンベースの素材で、ナイフに特別な外観を作り出します。

穴あけ、フライス加工、研削、研磨の優れた機械加工性を持ちます。熱に敏感 なので、熱による反りや変形を防ぐために、作業中は熱がかかりすぎないようご注意ください。

スポットの入荷で、次回入荷予定は今のところ未定です。
この機会にぜひお試しください。

●サイズ:厚み5mmx幅54x長さ310mm
つづきを読む

CUB DROP / 奈良定守 #13

mamoru_narasada_13

奈良定氏のオリジナルデザインの小型ナイフです。

CUBの名の通り、小柄でミニマルなデザイン。
ヒルトがない代わりに、ハンドル中央に突起を配置し、安全性と抜群のハンドリングを実現しています。

特筆すべきはシース。これは左右どちらでも挿入しロックすることができます。
利き手にこだわらずお使いいただける素晴らしい構造です。

RWL34のブレードは完璧なミラーフィニッシュ。
ハンドルは飽きの来ない深いワインレッドのマルーン・リネン・マイカルタ。
メンテナンスフリーのステンレス・フィッティング。

小柄だけど、頼りになる相棒、そんなナイフです。

つづきを読む

3SS PH(ペンギン・ヘッド)/ 奈良定守 #12

mamoru_narasada_12

奈良定氏のオリジナルデザインのナイフです。
モデル名は、タングエンドの形状が横から見たペンギンのようなシルエットであることから名づけられました。

タングエンドの凹みに小指を置くと、驚くほどナイフの操作性が上がるふしぎなナイフです。
逆手で持ったり、ナイフを長めに持って使う場合も普通のナイフよりも格段に操作しやすくなっています。ハンティングでの使用はもちろん、その他の野外活動全般にも応用して使えるすばらしい実用ワーキングナイフです。

RWL34のブレードは完璧なミラーフィニッシュ。
ハンドルは色の経年変化を楽しむことができる、王道のグリーン・キャンバス・マイカルタ。
メンテナンスフリーのステンレス・フィッティング。

奈良定さんらしい、小粋なアイデアが光る、そんなナイフをお求めの方はぜひこちらをどうぞ。

つづきを読む

THIN LONG / 奈良定守 #11

mamoru_narasada_11

5”ブレードのとても魅力的なフィレナイフです。

RWL34のブレードは完璧なミラーフィニッシュ。
熱処理を先に施してから削る方法により、ブレードバック1.2㎜程度まで削りぬき可能な限り薄く仕上げてあります。RWL34の靭性の高さを最大限に発揮したブレードは驚くほどのしなりを生み出しています。

美しいシルエットのナイフデザインと調和のとれたプレミアムクラスのアイアンウッドがハンドルに採用されており、コレクションナイフとしても抜群の出来栄えですが、やっぱり使ってほしい、使ってみたくなる魅力的なナイフです。

つづきを読む

タイ・ファイター・ミニチュア / 相田義人 #93

yoshihito_aida_93

相田義人の代表的なアートナイフ、タイ・ファイターのミニチュアナイフです。
サイズは小さいものの、構造、素材構成ともまったくオリジナルと同様の製作方法で作られています。ミニチュアとは思えないほどの迫力ある出来です。

マスターピースのモデルを気軽にコレクションできる大変貴重な作品です。

つづきを読む

小ナイフ(VG-10)/ 池添雄太 #47

yuta_ikezoe_47

池添さんのオリジナルデザインの変則ナロータング構造のその名の通り小さめの使いやすいタイプのナイフです。

変則ナロータングはヒルト後方の10㎜程度の部分がフルタング、それ以降がナロータングになっており、軽量化と重量バランスが考量されています。

ブレードはフラットグラインドで削られ、マットなガラスビーズ・ブラストになっています。

ハンドルはブラック・キャンバス・マイカルタ。厚物を削りだして作られています。丸みのあるコロっとした優しい触り心地になっています。

シースには蜜蝋が十二分に染み込ませてあり、レザーでありながら防水性に優れています。しっかりした安心感のあるホールド感になっています。

つづきを読む

チェッカリング・ヤスリ 手切り #10 (ピッチ2㎜)

file_checkering_tegiri_10

手切りの筋目ヤスリを特別に職人さんに製作してもらいました。
ピッチは2㎜で、シースナイフ用の粗いチェッカリングを入れるのに最適です。

作ってくださっている職人さんはかなり高齢で、いつまで続けられるかわからないとおっしゃっているため、いつ生産終了するかわからない貴重品です。お早めに入手することをお勧めします。何なら予備をストックもしておけば安心です。

サイズ:長さ160mm×厚み6mmx幅13mm

つづきを読む

RKSA1 – First Club knife / RANDALL #5

randall_7

このナイフは、1991年頃にRandall Knife Societyの会員のために作られた最初のクラブナイフで、大変貴重なものです。

Randall Knife Society(RKS)の最初のクラブナイフが発行された当時、RKSはRandall Knife Society of Americaと呼ばれていました。そのため、この最初のナイフにはRKSA1という名称が付けられました。スタッグハンドルナイフ564本、ブラックマイカータハンドルナイフ436本、合計1,000本が製造されました。最初のナイフは1991年に納品されました。これはそのうちの1本です。

裏面に刻印された番号は シリアルナンバー / 会員番号 を意味しています。

ブレードはO-1、真鍮フィッティングにブラック・リネン・マイカルタ・ハンドル。
タングは先端がとがっています。

資料によれば通常はブラックシースがついているのですが、これはブランシースが付属します。

※炭素鋼のため、経年変化による微小な錆痕がございますので、予めご了承ください。
※この商品は代引き不可です。

つづきを読む

5″ ブーツナイフ / R.W.Loveless #51

loveless_51

リバーサイド、ラブレス全盛期に製作されたファイターです。
希少なブーツナイフは細身で美しいシルエットが特徴的です。
ハンドルは起伏が大きなコークボトルスタイルで、ラブレスのハンドルに対する考え方をしっかりと感じ取れるものになっています。

シースにはこれでもかというほど濃く書かれた直筆サインが入っています。

併せて掲載したファイターと同時期に作られ、セットナイフとしてコレクション出来たら最高ですね。

※全体に多少の拭き傷がございますので予めご了承ください。
※こちらの商品は代引き不可となります。

つづきを読む

6-1/2″ ファイター / R.W.Loveless #50

loveless_50

リバーサイド、ラブレス全盛期に製作されたファイターです。
ボリュームのあるハンドルと迫力ある身幅の広いダブルグラインドのブレードが見事な、まさにこの未来に残すべき銘品です。

ロウ付けをしている頃のもので、ヒルトにはたっぷりとロウ付けがされています。
抜群の重量バランスと吸い付くようなハンドルはまさにラブレスナイフの真骨頂。

世界中が憧れる名工のマスターピースをぜひご自分の手に。

併せて掲載したブーツナイフと同時期に作られ、セットナイフとしてコレクション出来たら最高ですね。

※マークのところにエッチングの痕がございます(オリジナルのものです)。
※全体に多少の拭き傷がございますので予めご了承ください。
※こちらの商品は代引き不可となります。

つづきを読む

GM20 ブルー・コア

outlet_handle_gm20_bluecore

日本製のウレタン系樹脂素材です。マトリックス・アイダだけで販売している新素材です。数量を限定的に販売しています。

ハニカム構造のアルミが樹脂含侵されています。鱗のようなイメージに仕上がります。

【使用の際のご注意】まれにアルミのセルから樹脂が落ちる場合があるので、荒削り工程の際に全体を瞬間接着剤で含侵することをお勧めします。

●サイズ:厚み9.5mmx幅75x長さ128mm
つづきを読む

カイデックスの温め方いろいろ

カイデックスは、温度が180℃程度まで温めるとプラスチックのような硬い状態からビニールのような柔らかい状態に変化します。温まって柔らかくなっているうちにプレスするなどして形状を維持したまま冷やして硬化させ、シースやホルスターなどの形に成形します。

要は、180℃程度まで温度を上げることができればカイデックスの形状を変化させることができるわけで、その温度を出せれば温めるものは何でもいいわけです。

ドライヤーはNG!

まれに「ドライヤーでカイデックスを成形できますか?」という質問を受けることがありますが、これは無理です。ドライヤーの温度は100~120℃くらいで、カイデックスを成形するのには温度が全く足りません。ただ、一生懸命温めて、若干柔らかくなるかもしれないので微妙な調整するのに使える可能性はありますが、いわゆる板の状態を何か別のケースなどの形に成形することは無理だと思ってください。

温める方法をいろいろご紹介します

カイデックスを温めるものは温度が180℃以上まで上がれば何でもOKです。Matrix-AIDAはこれまで作ってきたシースなどはほぼ全部ヒートガンを使って成形しています。だから基本的にはヒートガンさえあればなんでもできると思っていますが、お客様からのアイデアを伺うといろいろな工夫をしているので、そんな珠玉のアイデアをご紹介します。良い道具があればそれに越したことはないと思いますが、自分のできる範囲で、なにより試してみることが大切だと思うわけです。それでは、カイデックスを温める際に使えるものをご紹介していきます。

ヒートガン

カイデックスを美しく、かつ機能的に作りたかったら絶対にヒートガン(ヒーティングガン)がおすすめです。最初の全体的な成形も、最終的なテンションの調整など、ヒートガンが一つあればすべてを解決してくれます。

一方で、ヒートガンの難しいところは熱風の噴出口が小さくカイデックス全体を温めるのに少し難儀するところです。端部を温めている間に反対側が冷め始めてしまう感じがあります。全体を均等に温めていくことがなかなか難しいのと根気が必要になります。こういう場合は箱の中で温めて雰囲気温度を高めていくと比較的うまくいきます。

この後紹介するオーブンなどは全体を温めることに長けていますが、サイズの問題や微調整ができないなど、それだけでは完成までもっていくのが難しいところが多くあります。ところが、ヒートガンは工夫次第で小回りが利いて、様々な加工をすることができます。カイデックスをやるならば、絶対持っておきたいアイテム。それがヒートガンです。

オーブン

ご家庭にあるもので、最も身近で安全にカイデックスを温めることができるアイテム、それはオーブントースターです。温度管理もダイヤルひとつで調整できます。全体を均等に温めることも容易で、海外のサイトやYoutubeなどでもこの方法がたくさん紹介されていますね。

一方で、サイズが躯体の大きさで制限が決められてしまうこと、炉内の雰囲気を温めるための時間がかかるなどのデメリットもあります。また、カイデックスは温めてからプレスするまでの時間が短いほどきれいに成型するこができますので、キッチンに置かれているオーブンを使う場合は、少し作業がしにくいことがあるかもしれません。カイデックス用にひとつ工房にオーブンを準備できれば最高です。

筆者は工房にある工業用オーブンを使っていました。全体をまんべんなく温めることができて、全体の成形がすごくうまくいきます。ただ、いい感じの温度設定と温める時間の条件を見つけるのに少し時間がかかったのと、カイデックスの硬さをチェックするためにドアを開けるとすぐに雰囲気温度が下がってしまうことで、すこし苦労しました。

ホットプレート

これもご家庭にある熱源の代表格です。いわゆる焼肉やお好み焼きをお家でやるときに使うアレです。ホットプレートもオーブンと同じく全体を均等に温めることに長けています。温度調整も目盛りを回すだけで調整することができるので便利です。

直接熱源にカイデックスを触れさせるので、オーブンよりも温め時間は短くなります。細かなテンションの最終調整などの作業はできないので、オーブンと同じくヒートガンなどと組み合わせて使うのが良いと思います。

ライター(マイクロトーチやガスバーナー)

いわゆる100円ライターのことではなく、キャンプで使えるようなターボ型のガスバーナーのようなマイクロトーチといわれるものでカイデックスを成形している方もいます。ヒートガンなどと比べて入手性が高いこと、器具自体が小さく軽量、かつ電源を必要としないので作業に気軽に取り組めることがメリットです。

一方で、直火の場合はカイデックスの表面が溶けてしまう恐れが高いのがデメリット。マットなカイデックスの表面が溶けてテカテカになってしまうことがあります。そうするとどんなにきれいに成型されていてもなんだか失敗作のような残念な出来上がりになってしまいます。直火の場合は特にカイデックスと熱源の距離感を意識する必要があります。

また、これはヒートガンよりも局所的に温めることになるので、大きめのナイフシースなどを作るときには不向きです。

ガスコンロ

一度やったことがありますが、熱量が高く調整が難しいので、あまりお勧めできないんですがガスコンロでももちろんカイデックスを温めることができます。

問題点はワークを手で持つか、なにかトングのようなものでつかんで温める必要があるのですが、その部分を温めることが難しく、ゆえに全体を均等に温めるのが至難の業です。

前述のガストーチと同じく、カイデックスの溶けるリスクもあるので、熱源との距離感や均等に温めるために常に動かしながら作業する必要があります。筆者がやったときはすこし溶かしてしまっていやなガスが出てきてしまい部屋が臭くなったことがあります(苦笑)。また火事のリスクもあるので、できれば携帯コンロを使うなどして、消火の準備を整えた上で屋外で作業することをお勧めします。

電気ストーブ

電気のストーブを熱源に利用したお客様もいらっしゃいます。「電気ストーブの前でカイデックスを持ってしばらく待つ」というすごくシンプルな方法です。これもガスコンロと同じく、熱源固定スタイルなので、カイデックスをまんべんなく温めるためにずっと動かし続けなければならないのがデメリットです。ただ、熱源が大きめなのでカイデックスのサイズが大きくても加工可能になります。また、一部が溶けてしまったりするリスクも小さいので、その点はガスコンロなどよりも作業しやすいと言えます。

ストーブの前でじっと佇まなければならないので、作業性は極めて悪いと言わざるを得ません。ただ、自宅にあるものの中で安定して温めることのできるアイテムのひとつであることは間違いありません。試しやすいと思います。

焚火

これは番外編でネタ的なものです。
アウトドアを楽しみながらカイデックス工作を楽しむなら、焚火。アウトドア雑誌の「Fielder」にて掲載された方法で、誌面の中で焚火でカイデックスを温め、見事ペティナイフのケースを成形していました。ガスコンロなどよりも広範囲で温められるので実際作業はしやすいかもしれません。これはネタですが、熱源さえあればどんなものでカイデックスを成形することができるという例として挙げました。

気軽にトライしてみましょう!無料マニュアル配布してます。

以上、上記のような方法でカイデックスを温めることができます。
ご家庭にあるアイテムはじめることができますし、工夫次第で専門的な工具類がなくても気軽に始めることができます。ぜひこの機会にカイデックス工作にトライしてみてはいかがでしょうか?

Matrix-AIDAでは、カイデックスのシースを作るためのマニュアルを無料でお配りしています。カイデックスの小さなサンプルピースも同封していますので、実際に温めてみてどんな感じのものなのか試してみてみてはいかがでしょうか?下記のリンクからお申し込みください。

バトル・ナイフ / 向大喬 #11

hirotaka_mukai_11

大型のファイティングナイフはほとんど作らない向氏のバトルナイフはこれまでで2本しか製作されていません。
ブレードの元の厚みは8.3㎜で、ヒルトにはSUS304を使用しており、難しいステンレスロウ付けを見事に、完璧な仕事でこなしています。
独自の電熱器を使用したロウ付け処理のため、過剰な熱によるブレードへの悪影響も全く心配ありません。

見事なグラインドテクニックと、アイアンウッドの美しい模様を完全に生かすためのヒドゥンボルト構造。
絶対的な存在感を持った迫力抜群のナイフをぜひコレクションに加えてください。

つづきを読む

10C28Mo2 の2㎜、2.5㎜、3㎜厚鋼材が入荷!

CRMO-7の後継、代替鋼種として取り扱いをしているAlleima社(元Sandvik)10C28Mo2の薄物サイズを入荷しました。

10C28Mo2の特徴

10C28Mo2は、もともとカミソリ用の鋼材として開発され、圧倒的な耐食性(錆びにくさ)の能力の高さが最も特徴的な鋼材です。熱処理後の硬度はHRC59~60程度になり、いわゆる刃物としての必要十分条件を兼ね備えています。CRMO-7よりも硬度が高くなるのは、組織の均一性によるものです。Alleima社の冶金技術は大変高く、一次炭化物がごく微細かつ均等に分布しているため、それが硬度を高くする要因となっているわけです。

一方で大変研ぎやすく、日々使用する包丁やペティナイフ、フィッシングナイフなどに最適な鋼材です。アウトドア用のナイフとしてタフな使用にも耐えうるタフさも持ち合わせています。

包丁やペティナイフ、フォールディングナイフ用としておすすめ

今回入荷したのは、ペティナイフ、包丁、フォールディングナイフに最適な2~3㎜の薄物鋼材です。特に、2㎜と2.5㎜は鋼材の幅50㎜×長さ360㎜。牛刀も、菜切りも、三徳包丁もあらゆるデザインの包丁を作ることができます。

これまではV金10号の2㎜×50㎜×400㎜の選択肢しかありませんでしたが、メンテナンスフリーともいえる耐食性を誇る10C28Mo2もその選択肢として加わりました。

製作する側にとっても大変加工性が良く、ミラー仕上げなども大変容易です。すこし粘りのある鋼材なので、穴あけや切断時のバリ取りはこまめにやる必要がありますので、そこはお気を付けください。

売り切れ必至の3㎜厚も再入荷です!

3㎜厚の鋼材は、あらゆる分野のナイフにお使いいただけます。特に、海で使用するフィッシングナイフやダイビングナイフなどを製作しようと考えている方にぜひお使いいただきたいと思います。前回仕入れた際は人気が高く、すぐに売り切れてしまったため再入荷しました。

Alleima 10C28Mo2 2x50x360mm

10c28mo2_2x50x360

Alleima 10C28Mo2はマルテンサイト系・高クロームのステンレス鋼で、カミソリ用の刃物として開発されました。圧倒的な耐食性を誇り、包丁、フィッシングナイフなどに最適です。

耐食性だけでなく、弊社の熱処理条件でのテストでは焼き戻し後の硬度はHRC59程度。
使用感として刃付けが容易、かつ刃持ちも素晴らしい鋼材です。

組成は日立金属のCRMO-7と同等で、その後継鋼種として取り扱いを始めました。
名前が難しくて覚えられない場合は「サンドビックのCRMO-7」と言ってもらえればOKです!

C 0.5%, Cr 14%, Mo1.0%

包丁にも使えるサイズになっています。
薄い酸化被膜がついていますが、少し研磨すれば容易に落とすことができます。

サイズ:2x50x360㎜

つづきを読む

ブレード研磨のやり方

目の覚めるようなミラーフィニッシュ、均整の取れた美しいヘアライン。その秘密はブレードの研磨の下地の美しさにあります。その下地をいかに作るのか、その秘密をご紹介します。

用意するもの

・磨き棒(耐水ペーパーを使用するときに使います)
・オイルストーン
・耐水ペーパー(#120~#5000。仕上げの最終番手は任意です)

磨き棒

磨き棒(ラッピングスティック)にはなるべく硬い素材、銘木やマイカルタ、G-10などの素材を加工したものを使用します。
耐水ペーパーを同じ幅に短冊状に切ったものを用意し、指で引っ張りながら当て板にします。

・フラットグラインドを研磨する場合は、平面がきちんと出たものを使用してください。ステンレスの棒など(ヒルト材のSUSなどが流用できます)を使用すると、ほどよい重量感があるので安定して磨くことができ、仕上がりの平面度がよりよくなります。

・ホローグラインドの凹面を研磨する際は、磨き棒の底面を加工する必要があります。ホローの曲率と同じ曲率で凸型に加工します。そうすることで耐水ペーパーとの接地面がぴったりと合い、面を崩すことなく美しく磨けます。研磨時間の短縮にもつながります。

・コンベックスグラインドの面を研磨するには、この磨き棒に厚みのある牛革や、ゴム板を貼り付けて使用します。蛤刃の面全体にペーパーを当てることができるようになります。

耐水ペーパー

磨き棒と一緒に使用します。磨き棒と同じ幅にカットして、磨き棒の先端に沿わせピンと張った状態にしながら使用していきます。番手は数字が小さいものほど粗く、大きくなるほど細かい仕上がりにすることができます。

耐水ペーパー #2500

使用する際はスプレーやオイルボトルのようなものを使って水を垂らしながら研磨していきます。その理由としては、耐水ペーパーは砥粒がペーパーからすぐに脱落してしまうため、脱落した砥粒も有効利用するためです。水をうまく使えば研磨時間を短縮することができます。また、研磨作業用の水に洗剤(界面活性剤)を少し入れると磨きがちょっと早くなるとかならないとか…お試しあれ!

オイルストーン

オイルストーンは、いわゆる手持ちの砥石です。主に金型の研磨などに使われるもので、耐水ペーパーなどよりも圧倒的に研磨スピードが早いです。耐水ペーパーは数回こするとペーパーから砥粒が脱落してしまったり、目が詰まってしまいますが、オイルストーンは研磨して減った面がまた砥石ですから無駄なく研磨作業を継続して使うことができるわけです。ミシンオイルを塗布しながら使用します。また、専用のオイルストーンホルダーを使うと手も疲れず、短くなったものも有効利用できるのでお勧めです。

オイルストーンホルダーに装着した状態

研磨していく中で形状が変わってしまうのがデメリットですが、耐水ペーパーの粗い#120とかで削って簡単に修正できます。また、オイルを使用しながら研磨をするので表面の油の薄い皮膜によって残り傷が見づらくなってしまうので、研磨の仕上がりはきちんと確認することが肝要です。

具体的なブレードの磨き方

いよいよブレードの磨き方についてご説明します。

基本的には粗い番手から細かい番手に徐々に番手を上げて磨いていくことです。
ヤスリ目やベルト目が粗い場合や深い傷が残っているときは #100~120程度から始めてください。

まずはバイスなどでナイフをガッチリと固定します。固定が甘かったり、固定するための台がグラグラしていると力が逃げてうまく磨けないし、時間もかかってしまいます。またけが防止のためにもきちんと固定してください。

1.最初に縦方向に耐水ペーパーまたはオイルストーンを使用して研磨していきます。この時、あくまでもまんべんなく全体的にペーパーを当てるようにします。早く傷を消したいからといって、傷が深い一部分だけを集中的に研磨すると、その周りだけ凹んでしまいます。特に立ち上がり(ベベルストップ)の周りは気を付けるようにしましょう。

100番を直線的にかけ終わった状態。ベルト(ヤスリ)痕が完全に消えるまでかけます

2.次に番手を上げていくわけですが、下の番手の目を完全に消していくために角度を少し変えて研磨します。本などには45度程度と記載がありますが、あくまで目安です。前の番手との角度の違いが確認できるのであれば少し角度をつける程度で結構です。

番手を上げるごとに、まっすぐ→左斜め→右斜め→まっすぐ→左斜め→……と繰り返して角度を変えていき、最終的な番手まで研磨していきます。

番手を上げる前に、磨き残した傷がないか、研磨痕が全て同じ方向になっているのかをしっかり確認してください。残念ながら傷を見つけてしまったら、そこは辛抱強く磨いてください。番手を一つずつ確実に仕上げることが完成への最短ルートです。

3.最終の番手をかけるときは、同じ番手の中でばらつきが出ないように、あまり力を入れすぎないで、まんべんなく表面をならすようなイメージで研磨します。そうしないとミラーにムラや曇りが出たりします。

4.ヘアラインの場合はおおよそ#1000~1200程度、ミラー仕上げにする場合は#2500以上の番手に仕上げてから、バフまたはリューターを用いて仕上げていきます。(これについてはまた別のコラムでご紹介するつもりです)

ワンポイントアドバイス

  • ◆何よりも大切なのは、先を急がずに一つ一つの工程をしっかり根気よく作業することです。
  • ◆下の番手がきちんと落ちたかどうかの判断は、裸電球にナイフと顔をぐっと近づけて目が痛くなるくらいよく見て確認してください。ルーペなどを使用している人もいます。もし、落とせていない傷が見つかったら、一度深呼吸をして心を落ち着かせてから再度研磨してください。
  • ◆耐水ペーパーは消耗品です。いつまでも同じ部分を使っていても時間がかかるばかりか、一定の目にならず、イライラのもとです。もったいないと思っても、5~10往復したら新しい面に替え、どんどんと交換していくようにしてください。

4 Way ケア・レザー・コンディショナー(4 Way care Leather conditionar)

sheath_shiage_4way

4ウェイケアは滑らかなレザーの「クリーニング」と「コンディショニング」、「防水効果」と「日焼け予防」に効果のあるトータルケアのオイルです。
良質のレザーオイルとワックスに、レザーの汚れを浮かび上がらせる石鹸も含まれており、残留物が残らないので、サドルはもちろん、車のレザーシートにも効果的です。

使用前にはボトルを良く振って、清潔な布やスポンジに適量塗布して薄くレザー全体に優しく延ばしてください。その後、乾いた布で丁寧に拭き上げます。仕上がり後は、多少レザーの色は濃くなります。スエード(バックスキン)には使用できません。

236ml入り

つづきを読む

アンティーク・ペーパー・マイカルタ 9.5㎜厚 Ultrex

ultrex_micarta_antiquepaper_9-5

仕上がりのとても美しいミルクティー色。
年季の入った象牙のイメージに近い素材で、高級感のある仕上がりになります。
オールディーな雰囲気のナイフを作りたい方、落ち着いた感じが好きな方にお勧めです。

半裁してあるタイプですので、ご使用の際にカットするのがとても楽です。

サイズ:サイズ:約9.5x38x150㎜×2枚組

つづきを読む

日本が誇るスーパースティール、スーパーゴールドⅡ(SPG2)再入荷しました!お早めに!

スーパーゴールドⅡ(SPG2)いよいよ入荷しました!

通常の溶解処理によって製造されるステンレスとは違い、粉末冶金によって製鋼され均一微細な組織を持った日本が誇る粉末ステンレス鋼です。

刃物の4大条件である、高硬度、高靭性、耐摩耗性、耐食性のすべてを併せ持った高級素材です。実用された方からは、「特に刃持ちの良さが抜群!」とをいただいております。北海道で鹿を獲りまくってるハンターさんも、「ワンシーズン全く研がずに使い切ってしまった」と驚きと喜びの声を聞かせてくださいました。

一生懸命磨けば、粉末鋼ならではのクセのない、圧倒的に美しいミラー仕上げにすることもできます。

包丁で高級刃物鋼として使われている粉末ハイスR2の心金の正体こそ、このSPG2なんです。包丁業界が証明しているとおり、細かい砥石で研ぎあげてピンピンにしても永切れしてくれる最高品質の鋼材です。

Matrix-AIDAで取り扱っているのはナイフに使いやすい全鋼です。
高価な希少材のため、マスプロのアウトドアナイフではほぼ使われていません。
カスタムナイフだからこそできる、一般流通するナイフとの差別化として、この素晴らしい鋼材を使ってみてはいかがでしょうか?

熱処理前にどのくらい磨くべきなのか?

ナイフ作りを始めて、「そろそろ熱処理出してもいいかな…」という時に気になるのは、一体どのくらいの番手まで仕上げてから熱処理に持っていくべきなのか、というところ。

これは製作する環境によって大きく変わります。

ベルトサンダーで製作する人は#220で充分

ベルトサンダーで製作している人は、#220のベルト目までで十分です。

ベルトサンダーでの作業の場合、熱処理を施して硬化した後でも研磨してベルト目を上げていくことができます。なんなら、熱処理による小さな歪みを取って後工程に進むことが出来るわけです。最終的に #1200相当のトライザクトA-6 までブレードを研磨できればそのあとの手作業が圧倒的に少なくなり、作業時間を大幅に減らすことができます。

ヤスリの人は#400~#600まで

一方でヤスリをメインで製作している人は、熱処理前に耐水ペーパーオイルストーンで最低限 #400~#600くらいまで番手を上げておくことをお勧めします。それは、ベルトサンダーとは違いヤスリ目が残っていたり、#220程度で熱処理されたブレードを手磨きしていくことはあまりにも大変だからです。

熱処理前の焼きなましされた鋼材であれば傷を消すことは容易で、比較的短時間でヤスリ目を消していくことが出来ます。ですから、柔らかいうちに番手を上げておくことがそのあとの作業を楽にするコツなのです。

もちろん、ベルトサンダーで製作している方でも研削後、手磨きで#600程度まで上げておくことも工程を早く進めていくために有効です。

ブレードの磨き方についてはこちらの記事もご参照ください。

熱処理前に仕上げない理由

だったら熱処理前に#2000とかミラーフィニッシュまで終わらしておけばいいと思うかもしれませんが、そうしない理由が2つあります。

理由の1つ目は、不意に傷がつくリスクの回避です。熱処理前の鋼材は大変柔らかく、研削や研磨がしやすい状態になっています。ということは、逆にちょっとのことで深い傷が付きやすい状態と言えます。ですから、例えば#2000まで磨き上げたとしても、台の上に置いてズレたりするだけで傷がついてしまったりすることがあるんです。

そしてもう1つの理由は、鎬(しのぎ)がダレれてしまう事です。
前述したように熱処理前の鋼材は大変柔らかく、ちょっと研磨しただけで簡単に形が変わってしまいます。そうすると、ブレードの切り立っていて欲しい鎬(しのぎ)の部分やブレードの立ち上がりのR部分がちょっとしたことで簡単にぼやけて消えてしまうんです。

ブレードと鎬の境界線がパリッとしている所がカスタムナイフの見せどころの一つでもあります。そこをばっちり表現するためには熱処理後に仕上げた方がブレードが固く作業に時間はかかるものの美しい仕上がりを実現することが出来るわけです。

ちなみに、鎬をキッチリ出すためには耐水ペーパーを使うよりオイルストーンを使った方がやりやすいので、是非お試しください。

というわけで、タイトルである「熱処理前にどのくらい磨くのか?」という質問の回答は、#400~600くらいが最適。というのがMatrix-AIDAの結論です。

例外は耐摩耗性の高い鋼材

もちろん、これには例外があって、CV-134やMagnacut、CPM S35VNなどのような耐摩耗性が異様に高い鋼材に関しては、熱処理前に出来る限り仕上げておくことが大切です。熱処理してしまうと地獄のような研磨作業に追われることになりますので、耐摩耗性の高さをうたう鋼材に関しては、最低限、熱処理前に#1000以上に仕上げておいてください。なにとぞご注意ください。

ナイフづくりに最低限必要なもの

いざナイフを作ろうと考えたとき、どんな道具が必要なのかを考えねばなりません。そんなときのヒントとして書きましたので、ぜひご覧ください。

刃物作りというと火を焚いて鋼を叩いて鍛えて…というイメージがあるかもしれませんが、最近のスタンダードな作り方といえば「ストック&リムーバブル」という手法です。鋼材の板に穴をあけたり、削り出してナイフを作る方法で、この製作方法のおかげで少ない道具で誰でもナイフが作ることができるようになりました。

必要な工具類

ナイフ作りに最低限必要な三種の神器をここでご紹介します。

1.ヤスリ

意外かもしれませんが、ナイフ用の鋼材として売られているものは焼きなましをされた状態で、すごく柔らかい状態になっています。そのためドリルで簡単に穴が開きますし、いわゆる鉄工用ヤスリでバリバリ削れてしまいます。

ベルトサンダーやディスクグラインダーなどで火花を散らして削っていくイメージがあるかもしれませんが、Matrix-AIDAのお客様のほとんどは最初はヤスリでナイフづくりを始めています。そして、数を作るようになって初めて機械を導入する方が多いです。

なにはなくても、まずは鉄工ヤスリ。これが全ての始まりです。
そして、ヤスリでナイフを作ることで得られたその技術は、その後のナイフメイキングの大きな糧になります。たとえバーキングを導入したとしても、生涯、ヤスリでの細かな作業は必要になるので絶対に無駄になりません。

最初にどんなヤスリを買えばいいかという疑問があると思いますが、まず第一に必要なのは平ヤスリの荒目です。荒目のヤスリは鋼材を思い切り粗く削りだすときの最初の工程に使用します。目を細かくしていくために中目→細目→単目と徐々に目を細かくしていくのがセオリーですが、まずどれか1本といえば荒目さえあれば大丈夫です。欲を言えば丸ヤスリの荒目中目も1本持っておくとブレードの立ち上がりなどの細かい部分の加工ができて便利です。

ヤスリはいくら持っていても損はありません。

ナイフ作りをしていると、緩やかな曲線を描くように凹ましたいだとか、狭いところを加工できる細いヤスリがあれば…みたいな場面に出くわすことばかり。そんな時に役立つのが特殊なヤスリです。燕尾ヤスリチェッカリングヤスリなど、最初は何に使うかわからないものでも、いざというときに必ず役に立つので、ナイフ作りを始めたならば、変わったヤスリを見つけたらすかさずゲットしておくことをお勧めします。OUTLETの工具コーナーでよいものが安く手に入る時があるので、チェックしてみてください。

2.万力(バイス)

ヤスリをかける際に、片手で鋼材を抑えて、もう一方の手でヤスリをかける…そんな非効率なことをしてはいけません。鋼材はしっかりとした台の上に万力でがっちりと固定した状態にしてヤスリがけを行ってください。

万力は、いわゆるシャコ万のようなもので大丈夫です。(本当のことを言えば自在バイスなどのように口があらゆる方向に動くタイプのものがあればいいのですが、これまで扱っていたものが廃番となってしまったので、いま良いものがないか探しています。もうちょっとお待ちくださいね)

ということで、きちんとした固定をすることで作業が安定しますし、ヤスリをかける力も無駄なく鋼材に伝わります。そうすると、ものすごく作業が早くなります。ヤスリに習熟したメーカーさんだともはやベルトサンダーと同じくらいじゃないか、というスピードであっという間にナイフを削り出してしまう人もいるくらいです。

万力と同様に大切なのが作業台。万力でしっかり固定できたとしても台が不安定だと元も子もありません。ですからなるべくしっかりとした作業台を用意してください。うちのお客様もこの作業台についてはいろいろと苦労していて、市販のワークベンチから始まり、オフィス用のデスク、流し台(笑)、ベランダのしっかりした部分、公園のベンチ…あらゆる知恵を振り絞って作業環境を作り上げています。

また、ハンドルを取り付ける際にも小さめの万力(シャコ万)がいくつかあると大変重宝します。

3.ボール盤

三種の神器、最後の一つはボール盤です。ナイフを作るならば必ず持っておいてほしいのがこのボール盤です。

たまに手持ちのドリル(電動ドリル)で作るから大丈夫というお客様もいますが、たしかに電動ドリルでも鋼材に穴をあけたり、リューターのように先端工具を付け替えて研磨作業をすることはできます。ただ、まっすぐ垂直な穴をあけることは不可能ですし、手持ちのものはトルクがないので回転数が早く、すぐにドリルが焼きなまってしまって切れなくなります。鋼材の表面が高温になって穴が開かなくなってしまうこともしばしば。

オプションでボール盤のように垂直に穴あけできるものがありますので、それを使えば手持ちでやるよりは正確に穴をあけることはできるとは思いますが、ナイフ作りをするにはパワー不足は否めません。

ですから、ナイフをやろうと心に決めたのならばボール盤だけはぜひとも手に入れてほしいと思います。そしてなるべく剛性とパワーのあるものをお勧めします。ただ、場所や予算の都合もあると思いますので、それぞれのニーズに合わせてお選びいただければと思います。一つだけアドバイスするとすれば、チャックに13㎜のドリルまで咥えられるものを選んでください。基本的にナイフ作りで使うドリル系は2㎜から10㎜くらいまでがほとんど。ですから、13㎜まで咥えられるボール盤ならばほぼパワー不足ということはありません。ご参考になれば幸いです。

もちろん、この他にもナイフづくりに必要な道具、あると便利な道具はたくさんあります。ざっと書き出すだけでも、弓鋸リューター、ベルトサンダー、グラインダー、旋盤…

ただ、一気に全部集めるのはやはり大変ですし、場所の問題もあります。必要な道具や機械はナイフメイキングの進度や習熟度に合わせて徐々に増やしていくのが良いと思います。だんだんレベルアップしていく自分の作業場を見るのもモチベーション維持につながりますよ。

参考図書

これからナイフ作りを始める方にお勧めなのはこちらのムック本。Matrix-AIDA、相田義人が全面協力して作られた「アウトドアナイフの作り方」です。ヤスリで作る方法からフォールディングナイフの作り方までを網羅したハウツー本です。

ナイフ作りをこれから始める方必携の一冊です!

ナイフの保管とメンテナンスについて

大切なナイフを永く愛用、コレクションするために大切な事柄です。
ナイフメーカーとしてオーナーさんに伝えておくべき内容でもありますので、ぜひご一読ください。

シースナイフの保管方法

シースナイフは、シースから出した状態で保管すること」これが最も大切なことです。シースに入れたままナイフケースや棚の引き出しに入れっぱなしにしてしまうと、特に皮のシースの場合はシースの中に含まれる成分(塩分や薬品)や湿気によって、ブレードが錆びてしまったり、ニッケルシルバーや真鍮のヒルトに緑青が浮いてきてしまったりします。せっかくお気に入りのナイフを手に入れても、そうなってしまっては元も子もありません。あくまでシースは「持ち運びの時の携帯用ケース」という認識を持ってください。

実用、コレクションどちらも保管するときは必ずシースから出して保管するようになさってください。具体的には、ナイフ本体をしっかりと洗浄した後キッチンペーパーなどで包んだ状態でナイフケースに保管。その際にシースも一緒に同封するとシースとナイフがバラバラにならず便利です。

また、取り出しするときのケガの予防や大事なナイフのポイントを守るために、ポイントプロテクターもきちんとつけておきましょう。

フォールディングナイフの保管

フォールディングナイフについては、シースがありませんからそのまま保管していただいて結構ですが、忘れがちなのが「手垢」です。ブレードを開閉する際にどうしてもブレードを触ることになりますが、その時の手垢(皮脂)が残っているとそのまま錆びてきてしまう恐れがあるので、きちんと研磨剤の入っていない布(クリーニングクロス)で丁寧に拭くなどしてから保管するようにしましょう。

また、洗浄するときは水洗いは極力避けるようにしてください。内部に水分が浸透し、そこから錆びてしまうことがあります。汚れなどが詰まってしまった場合はミシンオイルとつまようじや綿棒を使って除去するようにしてください。

保管時ブレードに油は塗るのか?

ステンレスのブレードの場合は、実用したものでもきちんと洗浄し、シースと別々に保管するのであれば基本的には何もつけずにそのまま保管してください。長期保管する場合に関しては、うすく防錆油を塗布しておくことも有効です。ただし、CRC(クレ556)のような揮発性の高いオイルは保管用に向かないので使わない方が良いでしょう。

一方で炭素鋼のブレードについては凄くさびやすい為、必ず油を塗布した状態でいることが理想的です。また、海の近くにお住まいの方はステンレスでも油断せずに油を塗布しておくようにしてください。

ただし、どんなに準備していても梅雨など湿気の多い季節は油断をして長期間ほったらかしにするとブレードが錆びてしまうことがあります。一番のメンテナンスはこまめな手入れです。たまにはコレクションのナイフを手に取っておつまみを切るのに使ったり、愛でながら拭き上げてげることがもっとも効果的なメンテナンス方法です。

もしも錆びてしまったら!

どんなに注意していても油断して錆びさせてしまったり、緑青が出てしまったりすることもあります。それはもう仕方のないこと。気づいたらなるべく早く処置するようにしましょう。

もし錆が小さなうちに気づいたのならまだ大丈夫です。
FLITZ(フリッツ・メタルポリッシュ)を使って錆の部分を少しこすってあげれば簡単に元に戻すことができます。

FLITZには研磨剤が入っておらず、大切なナイフを傷つけることがありません。また、多少のサビやくすみ、緑青などはこれを使えばいとも簡単に綺麗に拭き取ることが出来ます。

例えば、こんな緑青が出てしまったナイフでも…FLITZを少し塗布してウエスなどでサッとふきます。

万が一緑青が出てしまっても大丈夫

するとどうでしょう。あっという間に新品同様に早変わりです。

簡単に復活!

もちろん普段からお使いいただければもっと効果があります。新品の光沢が落ちたときにくすみを取るなどの日々のメンテナンスでも大活躍です。FLITZで拭いた後はごくわずかな被膜ができるのでそれによる防錆効果も期待できます。